(お詫び)
現在、ご相談件数の増加のためカウンセリングの予約は取りづらい状況です
心療内科とカウンセリングの予約枠はネット予約不可です
10才以下の方:当院かかりつけでなくても相談可能です 平日の水曜の診療時間内にお電話にてご相談ください 病状により当院では対応困難な場合もありますのでご了承ください
「小児科」の枠でも相談可能ですが、なるべく平日の来院をお願いします
11才以上の方:申し訳ございませんが、原則として、かかりつけの患者さんを対象とします(港南区の先生方、南部小児科医会の先生方からのご紹介はこれまで通りお受けします) それ以外の患者さんは、お住まい近くの小児科、児童精神科をご検討ください
15歳以上の方:原則として心療内科は他院受診をご案内させていただいております
主なご相談内容(主に初期対応が中心です)
- 子どもがすぐに怒る、かんしゃくを起こす
- 親との関係性に問題がある
- 療育の専門相談を受診すべきか迷っている
- 幼稚園や学校へ行き渋る
- 子どもどうしの友達関係でトラブルや気になることがある
- 手洗いや清潔など、こだわりが非常に強い
- 原因不明の身体症状があり、ストレスや心因が疑われている
- インターネットやゲームへの依存傾向がある
- 発達障害や発達特性の偏りの相談
- 摂食障害の相談
- 産後や妊娠中のうつや不安の初期対応
予約方法
平日の水曜にお電話にて予約のご相談をお願いします
(AM10時から11時30分、PM 14時から15時30分)
予約枠
火曜および金曜のみの限定枠
お仕事や習い事などの都合による別曜日への振替はいたしません
その他の曜日は原則として初めての相談および再診枠もご案内できません
遠方からの受診は、なるべくご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます
心療内科受診後の流れ
初回の診察は手短な一般的な診察のみとなる場合があります
その後、必要に応じて心療内科の予約診療を行います
原則としてカウンセリング(子育て相談)の実施をお願いしております(毎回有料)
なお、症状が重い方、休職や入院が必要な方には、メンタルクリニックの受診をお勧めすることがあります
症状や方向性が、ある程度安定することを目標とします。
不安定な状態が続く見込みの場合は、
療育センター、他院児童精神科への紹介のほか、
カウンセリングの併用を推奨しております
よくあるご質問(親子の心療内科)
学校や会社宛ての診断書は作成してもらえますか?
病状や状況によって記載できない場合もありますので、診察時に医師に直接説明を受けてください。
お電話でのご依頼や事務スタッフへの作成の可否確認はできませんので、ご遠慮ください。
また、作成可能な場合でもご依頼当日の記載はできかねますので、お早めに医師に直接お申し付けください。
受診日のWeb問診にて、宛先、期日、目的などご記載いただけます。
どんな症状でも、みてもらえますか?
当院は、かかりつけの患者さんや地域のお子さんにとっては、「小児科以上、児童精神科以下」のような存在だと思っています。
心理的なものかな?発達や適応の問題かな?などの疑問があれば、様子をみずにお早めにご相談をお願いします。
従来から当院かかりつけであったり、比較的近い地域にお住まいで症状が軽度の場合には、当院で対応するメリットがあると考えます。
症状が重い方(情緒的に不安定な方)や遠方からの来院の方には、専門の児童精神科や療育機関、メンタルクリニックを最初からお勧めしています。
また、当院の心療内科では毎回の予約料が発生する点もご留意いただきたく存じます(軽症の方、お薬の治療が中心の方は、予約料なしで一般の小児科枠での経過観察も行っています)。
症状や治療の可否は、お電話でのお問い合わせでは対応できかねますので、小児科・内科の予約診療の際に医師に直接説明を受けるよう、お願いします。
どのような診療の流れでしょうか?
当院ではまずは小児科の通常診療にて、身体疾患の除外を目的として問診や必要な検査を行います。
身体疾患の可能性が低い場合や、心理的要因の関与が高い身体疾患の場合は、心療内科枠での診療をご案内します。
まずは医師の見立てが必要ですので、心療内科専用枠で30分程度の診療枠を予約します(予約料あり)。
方向性が決まり次第、当院でフォローする場合は担当の心理師によるカウンセリングを実施します。
なお、症状が軽度の場合や継続受診を迷われるケースでは、心療内科専用枠やカウンセリングは実施せず、小児科・内科の診療枠でゆるく経過観察することもあります(予約料不要)。
診療の方針はどのようなものでしょうか?
当院の診療方針としては、なるべくお薬は使用せず、お子さんのペース、親御さんのお気持ち、社会情勢などをバランスをとりながらのスタイルとなります。
早期対応、早期介入、親支援などを通して、お早めの解決(落としどころの見極め)をサポートします。
精神科的薬物療法や古典的精神分析的な治療は積極的には行っておらず、科学的に証明されている認知行動療法的なアプローチのほか、支持的対話的アプローチ、心理師とのチームによる対応、身体面や感覚面からのアプローチ(リラクセーションを含む)を行います。
身体症状に対する薬物療法(頭痛薬、吐き気どめを含む)は適宜実施しています。
漢方薬はご希望に応じて使用していますので、ご要望があればお声かけください。
ペアレントトレーニングなどの親御さんを対象としたグループ療法も必要に応じて推奨いたします。
発達の検査は行っていますか?
お子さんの診療では、原則として発達特性のアセスメント(発達検査)を推奨しております。
当院でのアセスメントの適応は、6歳以上15歳未満の方です。
心療内科の対象者や希望者のすべてに実施しているわけではなく、適応は慎重に判断しています。
アセスメントの詳細、実施方法、結果の説明は心理師が行います。
ご質問がある場合は、医師と直接お話しください(Web問診もご活用下さい)。
なお、当院の発達アセスメントにて発達障害の「診断」が確定するわけではありません。
アセスメントのメリットは、お子さんの個性(特性)を客観的に文書や数値で表記することで、学校の先生や家族の支援が受けやすくなり、結果的に「生きづらさ」が減弱し、「自己肯定感」の維持・向上、二次障害の予防や改善が期待できることです。
アセスメントの実施は目的ではなくあくまで手段であり、その後のフォロー(結果を受けて、周囲がどのように対処するか)が重要だと考えています。
治療期間はどのくらいかかりますか?
お子さんのご年齢や症状によります。
元々のかかりつけの方で経過の短い方(=最近困り感が表面化したようなケース)ですと、最初のご相談から1、2回の通院で済むケースもあります。
一方で、症状の経過が長い方(例:本人任せで様子をみてきたケース、方向性の相違で長年に渡って親子が対立していたケース)ほど、心理発達面の評価やお子さんや親御さんとの信頼に長期間を要するため、季節単位、場合により年単位のフォローが必要になります。
お薬による治療は行っていますか?
原則として薬物療法は積極的には行っておらず、最初から薬物療法が必要な方には児童精神科専門の医療機関をご紹介しています。
睡眠障害に対するメラトベル、不安障害に対するSSRI、ADHDのインチュニブの処方は必要に応じて行っています。
処方の必要性が悩ましいケースもありますので、カウンセリングや診療を通して、適応を慎重に判断していきます。
治療継続をして15歳以上になった場合は、
当院での診療は継続できますか?
症状が安定している場合は、15歳以上でも定期的に診察しているケースはございます。
症状が不安定な方、精神科での診断が必要な方(自立支援を受けるケース)は、ご本人とよく相談しながらメンタルクリニックへの移行を行っていきます。
治療終結後、再度のご相談もお受けしますが、不安定な場合は上記の通り、メンタルクリニックへご紹介いたします(紹介状は随時作成します)。
どうして不登校になったかが知りたいです
ご心配ももっともだと思います。
原因は一つではないですし、「いじめ」や「予期せぬトラブル」などが明らかな誘因があった場合でも、背景因子はその他にも多数存在します。
大切なことは、お子さんの困り感(本人に深刻味がない場合もありますが、やはり困り感はあると思います)を認め、あせらず見守ることです。
家族だけで抱え込まずに、第三者と話をする機会を持ちましょう。
当院に限らず、信頼できるご友人、家族、学校関係者でも構いません。
登校できるかできないかにこだわらず、まずは無理をさせずにご相談ください。
なお、ケースバイケースですが、小学校低学年までの不登校では早期の再登校は比較的容易ですが、小学校中学年以上や中学生の場合は、急ぐよりもまずはしっかり休むことを推奨しています。
学校での適応の状況(学業や友人関係)、家庭環境、発達特性をすこしずつ紐解く作業が必要になることもありますので、お困りの場合はお早めにご相談ください。
本人や片方の親が受診に拒否的で、困っています。
どうしたらいいでしょうか?
本人が受診を希望しないことは珍しいことではありません。
夫婦で子育て上の意見が一致しないこともよくありますし、むしろ普通にありうることだと思います。
無理に心療内科を受診させるよりも、まずは小児科の枠での診察をお勧めしましょう。
何回か小児科枠での診療を行った上で、医師からお勧めすることもあります。
また、親御さんの代理受診あるいは親御さんのカルテで心療内科枠の予約をお願いするケースもあります。
まずは困りごとをお一人で抱えずに、一言でいいのでご心配事をお話しください。
本人の甘えが原因ではないでしょうか?
このままでは世の中で生きていくことは難しいと思います
世知辛い世の中ですから、そのように思われることも無理もないと思います。
当事者であるお子さんにとっては、世間の良いことも悪いこともこれからの経験ですし、まだまだわからないことだらけなはずです。
甘えと断じて突き放すよりは、少なくともご両親のいずれかが本人の気持ちに寄り添うことも大切だと思います。
世間からくる日本的な同調圧力(=世間体の優先)も本人を苦しめます。
親御さんは世間寄りではなく、まだ戸惑いの大きな本人の側に寄り添っていただきたいと思います。
いずれは本人も親御さんも何らかの妥協点(=建設的な立ち位置)を見出すことができると信じましょう。
経験的には、親子関係が順調(=一緒にご飯を食べている、雑談できている、簡単なお手伝いをしてくれる、挨拶もしている)であれば、お子さんの成長に伴って、なんとかなることがほとんどです。
見守るということは、親は何もしない、口出ししないということでしょうか?
見守ることは、何もしないというわけではありません。
例えば、簡単な家事のお手伝い、親族との付き合い、約束した声かけ、雑談、本人が興味あることへの寄り添いが必要です。
親というのは子どもを心配して、ついつい良かれと思って口を出しがちです。
失敗させないように口出ししすぎるのは、いわゆる過干渉とも言えますし、お子さんの自立をさまたげる可能性があります。
特に思春期のお子さんでは対応が難しい場合がありますので、お早めに医師や心理師と相談しながら、対応を一緒に検討していきましょう。
ゲーム、ネット、SNSへの依存傾向が心配ですが、どうしたらいいでしょうか?
昨今のネットやゲームの没入感は本当にすさまじいものがあります。
いったん依存症に近い状態になると、何時間でも没入してしまいます。
性格的に依存になりづらいお子さんもいますが、依存症的になってから行動を変えることは本当に難しいです(専門の児童精神科医でも苦慮しますし、アルコールや薬物依存と違って直ちに生命に直結しませんが、確実に生活のQOLは低下します)。
依存なってから急にスマホやゲームを取り上げたり、親の都合で一方的にルールを変えるのは、親子の信頼関係を壊すばかりか、大きな傷つきにもなりえますので、お控えください。
本来は隙間時間に実施するものですし、ルールを守って空いた時間に少々行うのでであれば、さほど問題はありません。
すべてのネットやゲームが悪いわけではありませんが、なるべく幼少期から本人任せとせず、家族でルールを柔軟に決めて(親も一緒に守れたら一番よいですね)、なるべく親子で楽しむスタイル(=ゲームやネットに子守りをさせない)で、依存を予防しましょう。
本来はゲームやネット以外にも楽しいことはあるはずです。ボードゲーム、公園遊び、好きなお料理、粘土や工作、レゴ、漫画や雑誌、音楽など、その他の遊びを誰かと行える環境が大切です。
SNSは犯罪の入り口になることもありえます。スマホでSNSを使う前に、適切なタイミングで性教育を行うことも考慮すべきことです(学校では残念ながら不十分です)。
もちろん、SNSやゲーム上の友達付き合いも大切なことがあります。否定せずに、どういう友達付き合いなのか、前向きに受け止めてあげてください(ネットの友人関係をきっかけに自信が回復するケースも多々あります)。
古来から、人間はせっかく使えるようになった「火」や「言葉」を持て余し、お互いを傷つけ合うことがありました。
「ネット」も現代人はいまだ使いこなせておらずトラブルは絶えませんが、「火」や「言葉」と同じように便利で役に立つことも言うまでもありません。
一概に禁止することはせず、親御さんの側も謙虚にこの問題に向き合うことが大切だと考えます。