アレルギー科の診察は、予約制にて受け付けています。
アレルギー科一般診療(喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、じんましんを対象としています)
小児を中心として総合的に対応します。
まずは小児科でご予約いただくか、ネット予約をご利用ください。
食物アレルギーの相談をご希望の方はお電話にてご相談ください。
(成人については耳鼻科、皮膚科、呼吸器内科への通院を推奨する場合があります)
食物アレルギーの相談
はじめてのご相談はお電話でご予約ください(ネット予約には非対応)
乳児から思春期まで対応します
(成人の場合は、対応はケースバイケースとなります)
従来の単純な除去ではなく、緩やかに食べて治す治療を実施しています
乳児湿疹や口腔アレルギーなど放置せずに早めにご相談ください
アナフィラキシー歴のある方にはエピペン(自己アドレナリン注射)の指導を行っています
必要に応じて済生会南部病院や神奈川県立こども医療センターへのご紹介を行っています
まずは一般のアレルギーでご予約いただき、必要に応じて当院アレルギー専門医の専用枠をご案内します
花粉症やアレルギー性鼻炎の相談
生活指導、飲み薬、目薬、点鼻薬など幅広く対応します
口腔アレルギー症候群、花粉食物アレルギー症候群の相談
果物や野菜で口が痒い、苦手な食材が多い方は口腔アレルギー症候群の可能性があります
6歳以上の患者さんには積極的に検査(血液検査)をお勧めしています
近年ではハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどのスギやヒノキ以外の花粉症に合併する口腔アレルギーのお子さんが非常に増えています
気管支喘息
問診、診察に加えて、呼気のNO濃度を測定して正確な投薬を行います
NOとは:一酸化窒素で、気道の炎症のマーカー
呼気NO濃度検査は、保険適応で実施しています(8歳以上推奨)
舌下免疫療法(アレルゲン特異的免疫療法、減感作療法)
当院では積極的に実施しており、すでに数百人が治療しています
下記リンクにて詳しくご説明いたしますので、受診の前にお読みください
アトピー性皮膚炎、じんま疹の相談
生活指導:保湿の指導、汗や花粉との対策
投薬治療:ステロイドの他、非ステロイドの塗り薬も活用します
(注)症状の重い方は皮膚科通院を推奨します、注射薬の実施はしておりません
(注)18歳以上のアトピーや皮膚疾患は原則として他院皮膚科を推奨しています
よくあるご質問(アレルギー科)
アレルギー検査の実施は、受診日当日に行えますか?
原則として受診当日の検査は行っておりません。
まずは詳細な問診を行い、必要に応じて血液検査などの検査を行った上で、後日の検査実施や文書記載となります。
お急ぎの方はお早めにご相談ください。
検査の結果の際にも、原則として本人の対面診療が必要です。
アレルギー検査の日時の予約は、受診時にご相談ください。
アレルギーの生活管理指導票の記載は、受診日当日に行えますか?
原則として受診当日の文書作成は行っておりません。
まずは詳細な問診を行い、必要に応じて血液検査などの検査を行った上で、後日の検査実施や文書記載となります。
お急ぎの方はお早めにご相談ください。
生活管理指導表は保険適応となります。
アレルギー検査は急いで実施した方がいいですか?
アレルギーの診察では、血液検査の緊急度が高いわけではありません。
検査のご希望を伺った上で、適切な時期を決めていきます。
また、赤ちゃんの場合は離乳食開始前に一律に実施することは行っておりません。
まずは保湿によるスキンケアや湿疹に対するステロイド治療を着実に行い、離乳食を始めてみることを推奨します。
花粉症やダニアレルギー検査は、本人が疾患を理解できる小学校入学後を推奨しています。
食物アレルギーについても、症状発現後すぐでは血液検査で陽性にならないことも多いため、むしろ時期が経ってからの実施が望ましいです。
なお、アレルギー検査は保険適応ですので、医療証のある方は無料、3割負担の方で項目数によりますが4000円から8000円程度の自己負担となります。
いずれにせよ、早期の検査よりも、詳しい状況の聞き取り(問診)が大切です。事前のWeb問診を積極的にご活用ください。
金属アレルギーの検査は行なっていますか?
診察自体は可能ですが、検査(皮膚テストなど)は皮膚科でご相談をお願いしております。
現実的には、疑いのある金属製アクセサリーを使用せず、かぶれのある部位にはステロイドの外用剤の使用を推奨しております。
ご心配な場合は相談は可能ですので、医師にお申し付けください。
エピペンの処方は当日の受け取りは可能ですか?
原則としてご相談当日の処方およびお渡しはしておりません。
特に当院で初回の処方の場合は、エピペンの適応があるかどうかの判断を先に行う必要があり、アナフィラキシーの理解、エピペンの使用方法の指導、同意書の記入を経てからの処方(後日の対応)となります。
なお、エピペンは使用期限が短いため、処方のご希望をお伺いして処方が決定次第、エピペンをお受け取り薬局さんに患者さんからあらかじめご連絡をお願いしております。
食物負荷試験は実施していますか?
実施は可能ですが、ピーナッツやクルミなどのアナフィラキシーのリスクが高い食物の場合は、済生会南部病院小児科あるいは県立こども医療センターアレルギー科をご紹介しております。
なお、アレルギーがあってもクラスが低くて症状がほぼない場合は、ご自宅での緩徐な経口免疫療法の実施を支援いたします。
保湿剤とステロイド剤はどちらが先に塗ったほうがいいですか?
医療機関によって対応がまちまちで、悩まれると思います。
当院では、アトピー性皮膚炎の診断がついている方、予防目的に早期の治療を行っている方には、ステロイド剤を先に塗ってから保湿剤を上から塗ることを近年では推奨しています。
手首や足首、腹部などぶり返しやすい箇所ほどステロイドを先に塗るメリットがあると考えます。
また、「ステロイドと保湿剤の合剤」は、以前はよく使用されていましたが、近年では原則として使用を控える方針としています(塗りやすさよりも、効果を優先するため)。
アトピー性皮膚炎とはいえない乾燥肌の方には、習慣的な保湿を優先する指導を行っています。
どの保湿剤を使えばいいか、悩んでいます
保湿剤には「①水分保持」と「②皮膚の保護」という大切な役割があります。
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの関与が疑われる乳児湿疹の例では、ヒルドイド、ビーソフテテンといったヘパリン類似物質を主成分としたモイスチャライザー(つまり「①水分保持」)が重要です。
さらに、油分は「②皮膚の保護」という大切な役割です。軟膏、クリーム、ローション、スプレーや泡の順で油分、つまり保護作用は減弱しますので、季節や塗りやすさを考慮して選ばれるといいと思います。
プロペト(白色ワセリン)には①水分保持の役割は期待できませんので、ヘパリン類似物質の使用を原則として推奨します。
一度にたくさんの量は処方できないため、キュレル、ノブ、ミノンといった敏感肌に適合した市販の保湿材の使用もご考慮ください。
保湿剤さえ使えばアトピーは治りますか?
保湿剤だけで湿疹の治療はできないと考えます。
理由としては、保湿は水分保持と保護の役割は期待できますが、炎症を抑える働きがないためです。
アトピー体質の方や肌荒れが起きやすい方は、体質的に水分保持が足らず、みえない炎症が広がっているため、すぐにぶり返してしまいます。
保湿剤だけで治療しようとしたり、悪い時だけステロイドを使うことで、結果的に慢性化してしまいます。
上手にステロイドやステロイド以外の薬を使っていきましょう。
ステロイドの使い方のコツが知りたいです
最初のポイントは、たっぷり塗ること(1FTU=指に2cmくらいで手のひら2枚分)です。
薄く塗ってすりこんだり伸ばすのはおすすめしません。
次のポイントは、やめずに週2回程度しっかり塗り続けること(=プロアクティブ療法)です。
これで、ぶり返しが大幅に少なくなります。
ステロイドの抗炎症作用は信頼できますが、皮膚の免疫力は低下するため、水いぼ(伝染性なんぞく腫)、とびひ(伝染性のうかしん)といった感染症のリスクが生じます。それらの部位には原則的には使わないようにして、お早めに受診してください。
アトピーが疑われる例では、継続的に受診しながらステロイドを上手に使いこなして、お肌がきれいな状態をキープしていきましょう!
特に乳児の例では治療開始が早ければ良いほどいいため、ためらわずにご相談ください。
ステロイドの副作用にはどんなことに気を付けるべきでしょうか?
週単位で継続することはあまり問題はありませんが、長期間連用すると、皮膚が薄くなる(弱くなる)、産毛が濃くなる、顔面の場合は紅潮(酒さといいます)といった副作用が出てきますので、ご心配な場合はお早めにご相談ください。
皮膚の免疫力は低下するため、水いぼ(伝染性なんぞく腫)、とびひ(伝染性のうかしん)といった感染症のリスクが生じます。それらの部位には原則的には使わないようにして、お早めに受診してください。
湿疹を放置するデメリット(=アトピーの慢性化、悪化)と比較すると、ステロイドを使用するデメリットは小さいと考えます。
もちろん少しでも副作用のリスクを減らすため、ツルツルのきれいな肌になれば週2回に減らす(=プロアクティブ療法)、2歳以上の方では非ステロイドの外用剤(モイゼルトやコレクチム)を積極的に推奨しています。
成人のアトピー性皮膚炎もみてもらえますか?
当院は小児科診療をメインとしているため、成人のアトピーの方(特に慢性化して症状が思い方)は原則として専門の皮膚科への通院を推奨しております(近年では有効性の高い注射の治療もあるため、皮膚科専門医通院のメリットが高いです)。
喘息やアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法を実施している方、軽症の方など、場合により当院でも加療を行いますので、医師にご相談ください。
保湿剤やステロイド剤、アレルギーの薬は家族やきょうだいで共用していいですか?
メリットはない上に、安全管理上も問題が大きいため、おやめください。
貯金やお小遣いに例えていますが、それぞれに分けて管理することで、病気の程度、コントロールの程度も把握できます。
カルテ上も重症度の判定としてのデータとなります。
ご家族の相談は、ご面倒でもそれぞれのご予約をお願いします。
舌下免疫療法に関心がありますが、まわりで行っている人もおらず、なんとなく心配です
ご心配はもっともです。
こちらのページ(舌下免疫療法について)で、Q&Aをまとめておりますので、ご確認ください!
部屋のお掃除、布団の掃除機がけ、花粉対策は、やはり大切ですか?
とても大切です。
抗原回避(アレルギーの原因となるアレルゲンを取り除く)ことが最も有用です。
じゅうたんや畳、ぬいぐるみはハウスダストやダニを集めやすく、なるべく部屋に置かないようにしましょう。
布団は干すだけでは、ダニの死骸は残りますので、定期的な掃除機や丸洗いもご検討ください。
花粉症のある方は、窓を開けない、衣服はサラッとした素材(セーターなどの起毛素材のまま外出しない)にする、花粉メガネ、洗濯物は外に干さないなどの対策を徹底することで、お薬に頼らない日が増えると思います。
もちろん、季節の変わり目や花粉飛散期には症状が強く出ることも予想されます。
アレルギー性鼻炎の診断が確定している方は無症状のうちに抗アレルギー薬の処方も可能ですので、お早めにご相談ください。
アレルギーについて、もう少し詳しく聞きたいことや話をしたいことがあります
診療時間に限りがあり、申し訳ございません。
Web問診をどうぞ積極的にご活用ください。
なお、当院の看護師はアレルギー療養指導士(CAI)の資格を取得しておりますので、何かご相談があれば遠慮なくお声かけください。