理念:のびのびと生きる


行動指針:
①「社会(Social)」、
「環境(Environment)」、「物語(Story)」
この3つの視点をふまえてバランスを探っていきます

② 全人的医療を実践するため、チームで対応します

③ 行動科学、心身医学に基づいた医療を実践します

現代社会の不安について
私たちの生きる文明社会は、歴史的にみて物質的にもっとも豊かに過ごせています
水はきれいで、犯罪件数は減少傾向となり、「安心」で「安全」なはずです
車や飛行機などの移動の自由もあり、
世界中の情報が手のひらにおさまる機械をさわれば手に入ります

病気についてはどうでしょうか?
癌は早期であれば克服されつつあります
感染症の脅威も予防医学や治療学の進歩により減少しています
それでも私たちはぼんやりとした不安を抱えて生きています
文明化で手にした豊かさや自由は、言いようのない不安と表裏一体ともいえます

病気か健康かわからないような…
異常か普通かわからないような…
ちょっとした症状から日常が揺らいでいくことがあります

予防接種?アレルギー?よく分からない…
メンタル?発達?もっとよく分からない…
何かあったらどうしよう?
誰が責任を取るのだろう?

そんな不安な気持ちが続いて、
のびのびと過ごせなくなっているとしたら、
なんのための豊かさでしょうか?

「のびのびと生きる」ために、私たちができることとは?
文明化した豊かで自由で不安な日々を否定せず、
前向きに、穏やかに、いきいきと生きること、
それを、私たちは「のびのびと生きる」と呼びます

私たちができることはなんでしょうか?
どんなにITが発達して便利になっても、
人間関係や競争社会に特有の悩み事は昔から変わりありません
正義の押し付け合い、同調圧力からくる息苦しさ
お互いに寛容でいられないことも実は昔からあることです

不安の背景には、様々な社会的課題(Social:少子高齢化、国力低下、医療費の増大、様々な格差、政治課題、教育課題)、環境の問題(Environment:地球温暖化、水や食料の問題、アレルギーや新たな感染症のリスク、地域特性)があります

社会的課題や環境の問題に、できる範囲で少しでも向き合うこと
それこそが、ひとりひとりの「物語 (Story)」を大切にすることにつながると信じています

「全人的医療」とは?
社会や環境を無視して「誰かの希望や欲求」を一時的に叶えるだけでは、みながのびのびとすることはできません
病気だけを診るのではなく、社会、環境を通して、その人を診ることを「全人的医療」といいます
私たちの理念が目指すものは、「全人的医療」の実現といえます

行動医学(Behavioral medicine)、心身医学とは?
行動医学(Behavioral medicine)、心身医学(Psychosomatic medicine)はあまり耳に馴染まない言葉かと思います
いずれも、心と身体を科学的に評価するための医学です(院長の専門領域の一つです)
可視化されない心と身体との関連性を診療するためには、「行動」を定量的に可視化することがとても大切です
当院では、患者さんの「行動」を対象として行動医学・心身医学も実践しています
行動医学、心身医学とも日本ではこれからの分野ですが、「現代医療の隙間」を埋める重要な領域と考えています

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